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2025年4月17日(木)

介護倒産最多の179社

24年度 約半数が訪問介護

 2024年度の介護事業者の倒産が179社(前年度比36・6%増)と、過去最多を記録したことが16日、民間調査会社・東京商工リサーチが公表した調査結果で明らかになりました。国が24年4月に報酬を引き下げた訪問介護を行う事業者が全体の約半数を占めました。同社は、職員の処遇改善や物価高への対応など「国の支援拡充がなければ25年度も倒産増は避けられない」としています。

 業種別に倒産件数をみると、訪問介護が86社(前年度比21・1%増)と過去最多で全体の48%を占めています。デイサービスなど「通所・短期入所」は過去2番目に多い55社(同34・1%増)、「有料老人ホーム」は過去最多の17社(同112・5%増)でした。

 同社は今年1月、24年1月から1年間に倒産した介護事業者が172社(うち訪問介護81社)だったと公表しています。今回新たに公表した年度集計は、政府が介護報酬を改定した昨年4月以降1年間の集計です。同社は訪問介護について「介護報酬のマイナス改定やヘルパー不足などが影響した」としています。訪問介護の倒産件数が年間集計を5件上回ったことは、報酬引き下げが倒産の増加に拍車をかけていることを示しています。

グラフ


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