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2025年4月19日(土)

沖縄・うるま

現職側 闘牛を無料観戦

寄付 公選法違反の疑い

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(写真)奥間候補(中央左)を紹介する中村市長(中央右)=12日、沖縄県うるま市石川多目的ドーム

 市長選挙の告示が20日に迫る沖縄県うるま市で12日、闘牛を無料で観戦できるイベントがありました。SNSで不特定多数に告知した同イベントは、自民・公明党推薦の中村正人市長や自民党参院選候補らが選挙での支持を訴える市長選の決起集会となっています。市長の後援団体が闘牛の観戦などを無償で提供したならば公職選挙法が禁じる「寄付行為」の疑いがあり、説明が求められます。

 「ゴリラーまつり」と題したイベントの告知には、プログラムとして闘牛やヒーローショー、エイサー(沖縄舞踊)があり、入場無料と明記しています。一方で、告知に選挙や自民党に関する記述はありません。

 会場では、大型オーロラビジョンで中村市長の政策や実績をPRする動画が繰り返し上映されました。

 イベント後半には中村市長が登場。自民党の奥間亮参院沖縄選挙区候補を「うるま市のみなさんに知ってもらえたらありがたい」と紹介しました。奥間候補も「市長の応援に参りました」とあいさつ、選挙を意識した発言が相次ぎました。会場では市長の名刺が配布され、自民党の島尻安伊子衆院議員は「みなさんのお力添えで次の4年も仕事をさせていただきたい」とあいさつしました。

 「市制20周年」を名目にしたイベントですが、中身は市長選と参院選に向けた決起集会そのもの。家族連れなど300人が参加しました。イベント目玉の闘牛は、同一会場で料金が大人1人1800円、貸し切りなら1人2800円です。

 有償のサービスを無償で提供することは、公職選挙法(199条の2)が禁じる「寄付行為」に当たる疑いがあります。

 まつり実行委員会と市長との関係など、本紙は中村市長に説明を求めましたが回答がありませんでした。


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