2011年11月1日(火)
地震・津波対策なし
泡瀬干潟埋め立て中止求める
沖縄市で集会
|
沖縄市の泡瀬漁港内で31日、泡瀬干潟の埋め立て中止を求める市民集会が開かれました。市民らでつくる「泡瀬干潟を守る連絡会」の主催。
埋め立て事業は、過去2度の裁判で、事業の「経済的合理性」が否定され、公金支出を禁じた福岡高裁那覇支部判決が確定。以後2年間、工事が中断していました。しかし沖縄市は地震・津波対策もないまま事業計画を手直しし、県もこれを承認。住民が再提訴するなか、10月14日に工事再開を強行しました。
集会では、防災に詳しい琉球大学の中村衛准教授が講演。日本で起こった地震の7分の1が琉球列島で発生、今後30年間に震度6弱以上の地震が起こる確率が那覇で24・9%などのデータを示し、「沖縄の耐震基準は低く設定され、地震被害が出やすい」と警告。「泡瀬は広い範囲が津波で浸水する恐れがあり、浸水域から出るには徒歩で約15分。どう考えても助かりません。解決策を示せない」と語りました。
日本共産党の嘉陽宗儀県議は、東日本の被災地を訪れた体験や埋め立て事業のでたらめさを紹介し、「理不尽な工事をやめさせよう」と激励。連絡会の前川盛治事務局長をはじめ多くの団体、個人が発言しました。