2011年11月2日(水)
4人全員、職場復帰
JFE・共和物産裁判 勝利和解
横浜地裁支部
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大手鉄鋼メーカーのJFEスチールと下請け会社の共和物産京浜事業所で不当解雇された期間工4人が両社を相手どり、職場復帰と慰謝料などを求めていた裁判は1日、横浜地裁川崎支部(福島節男裁判長)で原告側勝利の和解が成立しました。これにより、原告の渡邉伸久(58)、水上栄紀(57)、中井智(43)、北島明(57)の4氏全員が解雇撤回と職場復帰を勝ち取りました。
弁護団によると、2008年秋のリーマン・ショック以降の非正規切り裁判で職場復帰実現は初めてです。
共和物産は約8〜17年間、3カ月間の契約更新を繰り返して雇っていた4氏を2009年3月31日、突然解雇。4氏は川崎地域合同労組の組合員で、組合員を狙い撃ちした不当解雇でもありました。
和解で共和物産は、09年3月の雇い止め通知を撤回。11年10月31日までの雇用契約の継続を認め、同年11月1日付で従来通りの雇用契約を締結したものとして4氏の職場復帰を認めました。解決金は、JFEと共和物産の2社が連帯して支払います。