2011年11月12日(土)
コメ除外「大変困難」
参院予算委 農水相が認める
鹿野道彦農水相は参院予算委員会で11日、TPPに参加した場合、コメを関税撤廃から除外することについて「大変困難」だと認めました。政府がコメの関税化撤廃を認めたのは初めて。日本国民の主食と137万戸のコメ農家に大打撃を与えることが浮き彫りになりました。
鹿野氏は「TPPは10年間に関税撤廃だと承知しているので、除外品目が獲得できるかというのは、大変困難なことだと思っている」とのべました。民主・広野ただし氏への答弁。
外務省はこれまで「一定程度の例外的な扱いが認められる可能性はある」と説明。鹿野農水相は9日「(コメなど)センシティブ品目に配慮」(衆院予算委員会)されるよう求めていくとのべていましたが、これを翻した答弁です。農水省の試算では、関税ゼロになれば国内のコメの90%は輸入米に置き換わり、農村の半分が離農に追い込まれ、日本の国土面積の約1割におよぶ146万ヘクタールもの耕作放棄地を生むと試算されています。