2011年11月15日(火)
泡瀬干潟埋め立てるな
紙議員 政府報告案も影響懸念
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日本共産党の紙智子議員は14日の参院沖縄北方特別委員会で、埋め立てが行われている沖縄県沖縄市の泡瀬干潟について、政府報告書案が「生態学的特徴の部分的な喪失が懸念されている」と述べていることを示し、工事中止を求めました。
報告書案は、来年のラムサール条約締約国会議に向けて環境省が作成し、9月に公表されました。環境省は「泡瀬干潟は条約湿地の国際基準を満たす潜在候補地」と答弁。全国172の候補地の中で、工事が行われているのは泡瀬だけだと認めました。
川端達夫沖縄北方担当相が「(環境悪化がおこらないよう)注視したい」と述べました。
紙氏は、「環境を監視しながら、(工事を)すすめるのは矛盾している」と指摘。川端担当相がかつて、琵琶湖の埋め立てについて「自然の力を殺してしまう」と質問していたこともあげ、「泡瀬に行き専門家の話も聞き、工事をただちに中止すべきだ」と迫りました。
川端担当相は「現地を見て、いろんな人とお話しするのは極めて大事なこと。指摘は受け止めたい」と述べました。