2011年11月16日(水)
沖縄・東村 ヘリパッド工事再開
重機搬入できず 住民ら強く抗議
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沖縄防衛局は15日、沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)建設工事を数十人の職員・業者を動員して強行しました。
防衛局の工事再開は8カ月ぶり。広範な県民や国民の抗議に防衛局は3月5日、国の特別天然記念物・ノグチゲラなどの営巣期入りで工事中断を余儀なくされ、重機も撤去していました。
午前10時すぎ、建設予定地で住民家屋に最も近いN4地区に現れた防衛局職員らは、住民の目の前でユンボを大型トラックから降ろし、間近でエンジン音を響かせるなど威圧行為を繰り返しました。住民からは「銃剣とブルドーザーで県民の土地を奪った米軍と同じではないか」の声が上がりました。
日本共産党の具志堅徹・名護市議らも駆け付け抗議するなか、午後4時すぎに撤収。24時間態勢で監視を続ける住民らは、重機の搬入を許しませんでした。
高江在住の伊佐真次氏は「米軍がオスプレイ配備を公言しているのに、防衛局は『知らない』と平気でいいます。住民の声を聞かず、政府は本当に情けない」と語りました。
この間、垂直離着陸輸送機MVオスプレイの沖縄配備計画が明らかになり、県市町村33議会が配備反対・撤回を決議するなど抗議の声が急速に広がっています。