2011年12月2日(金)
野田首相 政治資金で飲食
焼き肉・天ぷら・すし…97回272万円
野田佳彦首相の関連政治団体が昨年1年間で、100回近い飲み食いをしていたことが、2010年分の政治資金収支報告書で分かりました。
この政治団体は、「野田よしひこ後援会」。野田首相が代表を務める「民主党千葉県第4区総支部」、野田氏の資金管理団体「未来クラブ」と同居しています。
報告書によると、組織活動費(交際費)の項目で、「会合費」としての支出がずらりと並んでいます。
支出先は、地元の千葉県船橋市内の秋田料理店や焼き肉店、東京・赤坂の天ぷら店、串かつ店、同・永田町の寿司(すし)屋、同・平河町の中国料理店など。計97回、総額272万3792円にのぼります。11月25日には、東京・新橋の割烹(かっぽう)、同・新宿の沖縄料理、寿司、船橋市の宮崎料理店と、4軒はしごしている例もありますが、平均して4日に1回、政治資金で飲み食いしていたことになります。
一方、「第4区総支部」。約1860万円の収入のうち、大半を占める民主党本部からの1000万円は、すべて国民の税金である政党助成金です。
民主党は党として、「企業・団体献金の自粛」を決めていますが、企業・団体献金は前年より約130万円増えて450万円。このなかには、下請けの家具製造業者に支払うべき代金約3億3000万円を不当に減額していたとして08年6月に公正取引委員会から再発防止勧告を受けた家具販売大手の「ニトリ」からの150万円も。
首相の事務所は、「代表として党の決定に従うが、党支部は自粛対象外」と開き直っています。