2011年12月5日(月)
“核兵器廃絶へ国際会議すぐに”
中南米カリブ海首脳会議が声明
【メキシコ市=菅原啓】ベネズエラのカラカスで開かれていた中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)設立首脳会議は3日、核兵器をどのように廃絶するかを話し合う国際会議を緊急に開催するよう呼びかける特別声明を採択しました。
採択された「核兵器全面廃絶に関する特別声明」は、核兵器の存在とその使用が人類にとって脅威となっていることに「深い憂慮」を表明。検証可能で完全な核軍縮の重要性を「もっとも優先的なもの」と強調しています。
そのうえで声明は、「可能な限り早い期日に核兵器を廃絶する方途を確認するための、高級レベルの国際会議を呼びかける活動を行う」と宣言。同会議の目的を、核兵器の「開発、生産、入手、実験、備蓄、移転、使用または使用の威嚇を禁止する」ため、期限を明確にした段階的なプログラムで合意し、核兵器の廃棄を促すことだとしています。
声明は核保有国に対し、中南米非核地帯条約(トラテロルコ条約)を尊重し、地域の各国に対する核兵器使用の可能性を一掃することも要求しています。