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2011年12月8日(木)

派遣業界が金権攻勢

骨抜き交渉の民自議員らに

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 労働者派遣法の改正を阻止するために政界工作をすすめている派遣業界の政治団体が2010年、民主、自民両党の議員8人のパーティー券を計52万円購入していたことが7日までに分かりました。政府案を骨抜きにする民主、自民、公明3党による修正の背景に、派遣業界との癒着が浮上しています。

 この政治団体は、政治連盟・新労働研究会(会長=日総工産・清水忠雄会長)。製造業派遣17社と業界団体の日本生産技能労務協会が呼びかけて08年6月に発足しました。

 政治団体にパーティー券を購入してもらっていたのは、民主党の近藤洋介、北神圭朗両衆院議員、自民党の田村憲久、中川秀直、川崎二郎、後藤田正純、大村秀章(現愛知県知事)の各衆院議員と丸川珠代参院議員。

 田村氏は、今回の「骨抜き」交渉にあたった自民党の責任者。近藤氏は業界とのパイプ役である党国民運動委員長です。丸川氏は5月に参院厚生労働委員会で、違法派遣に対する是正指導に反発する業界の要望を紹介し、厚労省をけん制しました。

 新労働研究会は、08年に民主党のパーティー券を192万円購入。09年は民主、自民、公明の8議員側に400万円を献金。国会議員を招いて研究会を開くなど政界工作をすすめてきました。

 生産技能労務協会は「派遣切り」に反省もなく、「失業者を増やす」などといって派遣法改正に反対する署名に取り組むなど策動を繰り返してきました。


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