2011年12月9日(金)
TPP協議決議に反対
紙議員 歯止めにならない
参院農水委員会で8日、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加を前提に留意事項などを掲げた、民自公3党が共同提案した決議案が賛成多数で可決されました。日本共産党、みんなの党は反対しました。
採決に先立ち日本共産党の紙智子議員は「関係国との協議自体、交渉参加と同じ意味だ」と指摘。決議が政府のTPP参加という暴挙に対し、「何ら歯止めにすらならない」と強調しました。
農林漁業関係者はじめ自治体、医療関係者が参加反対の決議をあげていることに言及し、「国民の意思を尊重するなら参加反対の決議をこそするべきだ」と強調しました。
決議にある「国益」について紙氏は、「通商を最大限の国益とすれば農業を犠牲にすることになる」と指摘。「国内農林水産業の構造改革の努力を加速」としていることにも、全国の農業者の96%を離農に追い込むものだと批判しました。