2011年12月11日(日)
被爆者の歩み後世に
継承する会が設立総会
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原爆被害の実相と被爆者のたたかいの記録を収集して後世に伝え、核兵器廃絶の礎にしようと10日、東京都内で、「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」の設立総会が開かれました。来春にNPO法人の取得をめざしています。
会の呼びかけ発起人には、立命館大学名誉教授の安斎育郎、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表委員の岩佐幹三、作家の大江健三郎、日本被団協顧問の肥田舜太郎の4氏が名を連ねています。このほか、呼びかけ人に小説家の瀬戸内寂聴さん、俳優の吉永小百合さんら113氏が加わっています。
設立総会であいさつした岩佐氏は、「被爆者の生きざまとたたかいの歩みは、人類が核時代を生きていく道しるべだ」と強調。「高齢化した被爆者の思いを、平和を愛する人々の心に届けて受け継いでもらうことは緊急の課題だ」と語りました。
総会は、岩佐氏を代表理事に選出。3年をめどに「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産平和資料センター」の設立をめざすことを確認しました。被爆者運動の関連資料収集や保存、普及活動、広島、長崎の原爆資料館など諸機関とのネットワークづくりをすすめ、活動に賛同し参加する会員を思い切って広げることを決めました。資料センターの活動を基礎に、公共機関としての平和資料館の設立をめざします。
大江氏が「受け継いで、さらに」と題して記念講演しました。
会の問い合わせ先=電話03(5216)6025