2011年12月17日(土)
ノリが死ぬ 漁民ら車座
赤嶺氏に窮状訴え
有明
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は16日、国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の堤防からの排水と有明海沿岸のノリ養殖被害の実態を調べるため、地元漁民らと懇談しました。
懇談には田村貴昭衆院九州ブロック比例予定候補と島田一徳島原市議も参加。有明漁協(島原市)と瑞穂漁協(雲仙市)、国見漁協(同市)の漁民34人が窮状を訴えました。
漁民らは5日の1回目のノリ出荷で、17人中6人が出荷できず、生産枚数が平年の13%しかないと報告。「泥による海水の濁りがひどく、成長した網に付着し、ノリが死んでしまう」と被害の実態を説明しました。漁民らは「泥の濁りは、排水門からの排水が原因。どの程度の被害になるか想像がつかない」と訴えました。
瑞穂漁協の室田和昭副組合長は「開門しなければノリ被害は続く。できるだけ早い開門をお願いしたい」とのべました。
赤嶺議員は「地元からノリ被害を訴え、漁協を通して国に請願し、県からの融資を求めるなど要求を出すことが大切。問題として国会で取り上げる力になります」とのべました。
また、赤嶺議員と田村氏は、小長井漁協(諫早市)理事の松永秀則さんと懇談。有明海の漁場環境悪化の問題を話し合いました。