2011年12月20日(火)
ダム問題の検証は適切か
紙議員が質問主意書
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見直しが行われていたダム建設の継続決定がすすむ中、日本共産党の紙智子参院議員はこのほど、「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議に関する質問主意書」を提出しました。
ダム検証の指針となる「今後の治水対策のあり方に関する中間とりまとめ」(2010年9月)が、冒頭で「できるだけダムにたよらない治水への政策転換」をかかげながら、具体的な手法としては、そもそものダムの必要性について検証を行っていないことを指摘しています。
またダム案と他の治水案について、コスト面を最重視した検討となって幅広い議論が行われていないことや、ダム検証の検討を行う場の構成が、推進してきた自治体首長で占められている問題をただしています。
検証に際し、ダム建設に批判的な住民や学識経験者らの意見に対し、議論や説明をつくさずに、黙殺している実態にあることも指摘。原子力発電所を推進してきた実態と同様であるとして、適切な検証といえる実態にあるかと質問しています。