2011年12月27日(火)
東電は早く賠償支払え
福島の農民 原発被害の請求行動
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「加害者の東電は賠償金をすぐ払え。資材支払いが迫られている」。福島県の農民や支援者ら350人は26日、ビル風が冷たく吹く東京都千代田区の東京電力本社前で、原発被害補償が遅れる東電の不誠実な態度に怒りのこぶしをあげました。
主催者あいさつした農民連の白石淳一会長は、野田内閣の原発事故の「収束宣言」にふれ「賠償額を少なくする東電の応援団に政府はなるのか」と糾弾すると、“怒”の鉢巻きをつけた農家の女性や全国食健連の支援者から「そうだ」「撤回せよ」との声が出ました。
東電本社行動では最多となった福島県農民連の会員は、衆院議員会館に移動。東電への全面賠償を求める指導、放射性物質の暫定基準値を超えた米の政府による買い上げ、子どもの心のケアなどを要請。業者への支払いを迫られるなかで、自殺をした果樹農家の思いをぶつけ「福島の現場に見にこい」と内閣府や経済産業省、農水省、文科省の担当者に迫りました。
東電、きょう回答へ
東電の担当者を呼んだ損害賠償の交渉では福島県農民連の亀田英俊会長は、「年内に支払われないと農家は苦境になると前から何度もいっていたではないか。遅れは許されない」と追及。会場からは「仮払いでもいいからはやくせよ」の声がとびました。
東電側はこれまでの損害賠償請求分については27日までの回答を約束しました。
まとめの集会では、来年以降も全面賠償と農業再生のために運動することを確認しました。日本共産党の田村智子参院議員が激励のあいさつをしました。