2012年1月5日(木)
日本共産党創立90周年 歴史に学び、新しい歴史をつくろう
強大な「革命政党」つくり総選挙で躍進を
党旗びらき 志位委員長あいさつ
日本共産党は4日、2012年の「党旗びらき」を党本部で行い、志位和夫委員長があいさつに立ちました。志位氏は、東日本大震災・原発事故の被災地の救援・復興のために奮闘する決意を表明するとともに、党創立90周年にふさわしく、来るべき総選挙で躍進をかちとる決意を固めあおうと呼びかけました。 (志位委員長のあいさつ)
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志位氏は躍進を現実のものとするために三つの点を訴えました。
90年の党史の三つの「宝」
第一は、党史に学び、党史を生かし、新しい歴史をつくることです。
志位氏は、90年の党史を振り返れば、平和、民主主義、国民生活を守り抜くという根本問題において日本共産党は歴史の試練に立派に合格したと強調。たたかいを通じて今に生きる三つの「宝」を持っていると述べました。三つの「宝」とは、(1)暗黒政治のもとで、国民主権と反戦平和の旗を掲げ続けた不屈の歴史(2)自らの国の革命運動は自らの頭で決めるという自主独立の路線(3)民主主義革命の路線を発展させ、世界をとらえ未来を展望する新たな視野を開いた新しい党綱領―です。
志位氏はこれらの「宝」が大震災や野党外交、日常の党活動の中でいかに力を発揮しているかを力説し、「党史を学び、三つの『宝』を生かし、新しい歴史をつくる年にしよう」と訴えました。
情勢の特徴を深くつかもう
第二は、「歴史的岐路」という情勢の特徴を深くとらえて活動することです。
1961年に綱領路線を確立して以降、日本共産党の半世紀は、正確な路線のもとでのわが党の奮闘が支配勢力の反共作戦を呼びおこし、それとたたかう中で次の躍進を準備するという「政治対決の弁証法」の歴史でした。その中で、二つの躍進と2度の反共作戦を経験しました。
志位氏は、反共作戦は「反国民作戦」でもあり、支配勢力はそれを繰り返すたびに自らの基盤を掘り崩し、行き詰まりと衰退を深刻にしていると強調。そしていま、「二大政党づくり」の破綻という新しい情勢に直面しているとし、「民主党の自民党化」を完成させ、米国・財界いいなりに暴走を続けて、自己崩壊を始めている野田内閣と正面から対決し、たたかい抜く決意を表明しました。
志位氏はその上で、日本に新しい政治を起こすために二つの重要な「要」を提起しました。(1)あらゆる要求をとらえた国民運動を発展させるために広範な人びととの共同を広げること(2)綱領に即して国民の中で21世紀の新しい日本のビジョンや希望を語り合うこと―です。
この中で特に、野田内閣が「なぜ大増税か、なぜ消費税か」についてまともな説明もできないまま消費税増税への暴走をはじめていることを強く批判。総選挙公約に照らしても「国民の審判なしに消費税増税法案を提出する資格はない」ときびしく指摘しました。暮らしも経済も財政も壊す消費税大増税に反対する国民的大闘争を提起するとともに、抜本的対案を示すことを表明しました。
「大運動」の本格的前進を
第三は、情勢のはらむ可能性を現実のものとする最大の保障として、強く大きな党をつくることです。
志位氏は、「党勢拡大大運動」の到達点を報告した上で、本格的前進へと飛躍させるため、(1)情勢が求めるものと党の自力にギャップがあることを全党の共通の自覚にし、「歴史的岐路」を主導的に切り開く力量を持った党をつくる(2)党員の日常的つながりを土台にしつつ、「支部が主役」で要求活動と党勢拡大の「車の両輪」の活動をたゆみなく発展させる(3)「革命政党」としての誇りと自覚を全支部、全党員のものにする―という3点を強調しました。
最後に志位氏は、「政治対決の弁証法」は自動的には働かず、「革命勢力」が「結束した反革命」に粘り強く立ち向かってこそ逆流を乗り越えて新しい情勢を切り開くことができると指摘。「来るべき総選挙を、『第3の躍進』が開始されたといえる選挙にするために力を合わせて奮闘しよう」と呼びかけました。