2012年1月7日(土)
福島米 全袋検査へ
今秋収穫分 機器購入を全額補助
福島県は6日までに、今年秋に収穫される県産米について、放射性物質の検査を全袋で実施する方針を明らかにしました。測定機器を導入するJAや流通業者に対しては、購入費を全額補助する意向です。
県産米をめぐっては、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムを相次いで検出。4月からは規制値が同100ベクレルに引き下げられることもあり、県は消費者の信頼回復には全袋検査が必要と判断しました。
県農林水産部によると、測定機器は機械メーカーが開発中のベルトコンベヤー式の機器を想定。導入台数は百数十台、補助総額は数十億円を見込んでいます。規制値を下回ったコメに関しては、セシウム濃度を示すQRコードを付けて出荷することも検討しています。
県は現在、計20台の測定器を使うなどしてコメの検査を行っていますが、1日の処理量は約1200袋が限度。全袋検査にはJAや流通業者の協力が不可欠として、全額補助することにしました。