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2012年3月1日(木)

原発ゼロへ共同訴え

3・1ビキニデー 日本宗平協が集会

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(写真)講演する(立っている人から右へ)早川、中嶌、内藤の各氏=29日、焼津市

 日本宗教者平和協議会は29日、静岡県焼津市内で3・1ビキニデーの一環として宗教者平和交流集会を行い、地元静岡をはじめ全国から仏教、天理教、キリスト教など各宗の60人余が参加しました。原発ゼロに向かって宗教者がどのように共同していくかを中心に話し合いました。

 福島県浄土宗宝鏡寺の早川篤雄(とくお)住職は、東京電力福島第1原発事故により県民は避難や健康の危険にさらされるなど多くの困難となったと現状を語り、「なぜこのような悲惨な事故に至る前に危険を指摘する住民の声を聞かなかったのか。全国で間違っても同じことが起こらないよう宗教者として行動していきたい。それが、地震と津波でなくなった人たちの供養、次の世代へのつとめと考えます」と話しました。

 日本ルーテル稔台教会の内藤新吾牧師は、浜岡原発(静岡県御前崎市)から10キロ圏内で中部電力と安全協定を結んでいる同県掛川市で、東海地震の震源域の真上にあり世界一危険な原発と訴えてきたことを紹介。「浜岡原発は今すぐ廃炉の決断をして、再稼働のためでなく安全管理のためにお金を使うべきです」と語りました。

 福井県小浜市の真言宗明通寺の中嶌哲演(なかじま・てつえん)住職は、「関西電力大飯原発3・4号機(福井県おおい町)の再稼働が強まっており、これを許したら全国に雪崩のように広がってしまう。これを許さない広範な深い論議と行動を起こしていきたい」と述べました。

 米国の水爆実験で被ばくして亡くなった第五福竜丸無線長の久保山愛吉氏の墓前祭を日本宗平協が主催して48年を経た今年、原発ゼロの一点で宗教者が大きく共同していくことを呼びかけるアピールが採択されました。


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