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2012年3月3日(土)

苦境の畜産・酪農守って

党国会議員団 農水相に申し入れ

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(写真)鹿野道彦農林水産相(右端)に申し入れ書を渡す、左から畠山和也衆院北海道ブロック比例予定候補、赤嶺政賢衆院議員、紙智子参院議員=2日、農林水産省総

 日本共産党の紙智子参院議員、赤嶺政賢衆院議員、畠山和也衆院比例代表(北海道)予定候補は2日、農水省を訪れ、鹿野道彦農水相に対し、苦境に立つ畜産・酪農経営を守るため、環太平洋連携協定(TPP)の事前協議中止など7項目の対策を国会議員団として申し入れました。

 申し入れでは、TPP参加検討の撤回や日豪EPA(経済連携協定)交渉の中止とともに、加工原料乳生産者補給金と肉用子牛等の保証基準価格の引き上げ、配合飼料価格安定基金の財源確保を要求。大雪で畜舎が倒壊した被害農家への経営支援、国の責任による放射性物質の検査体制構築や汚染稲わら等の処分、東京電力による早期賠償の実施を求めました。酪農ヘルパー事業円滑化対策事業の継続も掲げています。

 紙氏は「TPP参加は畜産・酪農の展望を奪い離農に追い込む」と述べ、TPPや日豪EPAの交渉中止を求めました。加工原料乳生産者が飼料代の高止まりなどで窮状にあることや子牛価格の下落が経営を圧迫している状況を紹介し、支援強化を求めました。

 鹿野農水相は「実情を関係者から聞きながら取り組んでいかないといけないと思っている。子牛価格も下がっている。(加工原料乳の)限度数量をどうするか、大雪被害もある。できるだけのことに努めていきたい」と述べました。


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