2012年3月10日(土)
東京大空襲 伝える「集い」
あの悲しみ もう二度と
|
東京大空襲の惨禍を後世に伝え、平和を誓う「時忘れじの集い」が9日、東京都台東区の「慰霊碑・哀しみの東京大空襲」、「平和の母子像・時忘れじの塔」の前で開かれ、空襲体験者や市民らが多数参加しました。
1945年3月9日夜半から10日未明にかけて米軍爆撃機による無差別爆撃で、東京下町一帯は火の海となり10万人余が亡くなりました。この東京大空襲で父母兄弟、祖母6人の肉親を失ったエッセイストの海老名香葉子さんが中心になり2005年に碑と母子像を建立。毎年記念式典が開かれ、今年は8回目になります。
あいさつに立った海老名さんは、当時、疎開先の静岡県沼津市から赤く染まる東京の空を祈りながら見ていたことを語り、「あの悲しみを二度と子どもたちに味わわせたくありません。二度と戦争を起こしてはならないという思いで平和の尊さを伝えていきましょう」と訴えました。
空襲で焼ける下町のなか逃げ惑った人たちの苦しみなどをつづった詩を地元の台東区立忍岡中学校の生徒が朗読しました。
日本共産党から小池晃元参院議員と吉良よし子参院東京選挙区予定候補が出席。小池氏は「憲法9条を守り抜き、平和のともしびを次世代につないでいく責任を感じています」とあいさつしました。