2012年3月17日(土)
財務相
「コメ守る」明言せず
佐々木氏がTPPで批判
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日本共産党の佐々木憲昭議員は16日の衆院財務金融委員会で、コメ輸入に一定の歯止めをかけている関税まで撤廃される環太平洋連携協定(TPP)に参加すべきでないとただしました。
佐々木氏は、国内大手スーパーが国内産米より2〜3割安い中国産米を7都県で発売する計画をもっているとして、「外国産米が大量に流通したら、日本のコメを守れるのか」と質問。安住淳財務相は「そんなに大きな問題にはならない」と無責任に答えました。
佐々木氏は、野田佳彦首相がTPP参加に関し、「守るべきものは守る」とのべたことをあげ、「コメは『守るべきもの』か」と追及。安住氏が「現時点では言えない」と答えたのに対し、佐々木氏は「守るとはっきり言えないのは重大な問題だ」と批判しました。
佐々木氏は、日本国内に子会社を持つ米大手スーパー・ウォルマートが、日本のTPP参加が「貿易上・競争上の障壁について取り組む好機だ」と米政府に意見をのべていることを示し、「関税撤廃のチャンスだと米政府に圧力をかけている。日本の農業を守れるのか」と迫りました。
安住氏は「守るべきものは守る」とのべるだけ。佐々木氏は「守るべきなら議題に載せるべきではない。TPP参加自体が間違いだ」と批判しました。
同委員会では関税定率法等の一部を改正する法案が全会一致で可決されました。