2012年3月25日(日)
真の対決軸示す日本共産党 総選挙での躍進を
札幌演説会 市田書記局長が訴え
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札幌市で24日に開かれた日本共産党演説会で市田忠義書記局長は、政治の真の対決軸は「異常な対米従属、大企業・財界の横暴な支配をよしとする民主や自民・公明などの従来型の政治を行う勢力」か「日本の政治、外交、経済、財政を立て直す道を示す日本共産党」かにあると強調しました。
消費税増税だけで13兆円、年金給付削減、年少扶養控除廃止などをあわせると16兆円にも及ぶ大負担増を国民に押し付けようとしている民主党政権。市田氏は「絶対にやってはならない愚策中の愚策が消費税増税だ」と政府のたくらみを厳しく批判しました。
「では、消費税増税なしで社会保障と国の財政を立て直すことができるのか」と問いかけ「大丈夫、できるのです」と語った市田氏を、参加者は真剣なまなざしで見つめました。
(1)予算の無駄遣いをただすとともに、大企業と富裕層への特権的な減税をやめて得た財源で社会保障を拡充する(2)国民の懐を温め、経済の好循環をつくり出しながら、応能負担の原則に基づく税制改革をおこない、先進水準の社会保障をめざす―とした日本共産党の「社会保障充実と財政危機打開の提言」を紹介。各界との懇談会で、「経営者必読の文献」などの反響が広がっていると語ると、会場から「ほー」と声が上がりました。
市田氏は、日本共産党の躍進で「消費税に頼らずに社会保障と経済・財政を立て直す明るい未来を切り開こう」と呼びかけました。
消費税増税でも原発をめぐる対応でも環太平洋連携協定(TPP)でも、衆院比例北海道ブロックの8人の議員全員が、増税推進・原発推進派の立場です。市田氏は「道民の願いを体現できる日本共産党の議席がないことは、道民にとっての最大の不幸だといっても言い過ぎではない」と強調しました。
一方で、政治が行き詰まると、真の対決軸を隠す「目先を変えた新しい勢力」が出てくるとして、橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」の動向に触れました。同党が「日本の民主主義にとって大変危険な性格をもっている」と告発。掲げる政策は「民主・自民の政治と何も変わらぬアメリカ・財界べったりだ」とのべ、市職員に対する「思想調査」など、憲法違反の独裁的な政治手法を厳しく批判しました。
その上で、市田氏は「何よりも政治の行き詰まりを打破する展望を示す唯一の党、日本共産党を大きく躍進させてほしい」と述べ、衆院比例ブロックでのはたやま和也予定候補の勝利とともに日本共産党の躍進を訴えました。