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2012年3月25日(日)

加工原料乳 補助金引き上げを

紙議員 経営難支援求める

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(写真)質問する紙智子議員=22日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は22日の参院農林水産委員会で、飼料・燃料価格高騰に苦しむ畜産・酪農家から「とても経営を維持できない」との声が上がっているとして、加工原料乳生産者補助金の大幅引き上げと限度数量の維持を求めました。

 鹿野道彦農水相は、加工原料乳1キロあたり11円95銭から12円20銭に引き上げるよう諮問していると述べ、「展望をもっていただけるようこれからも取り組む」と答弁しました。引き上げは、2日に日本共産党国会議員団が農水相に申し入れていました。紙氏は「まだ厳しいというのが現場の声。上乗せを考えるべきだ」と強調しました。

 紙氏は、昨年農水省が出した「基本方針・行動計画」の中で、平地で20〜30ヘクタール、中山間地域で10〜20ヘクタール規模へ農地の集約化を目指すとしていることに言及。稲作農家の平均面積を30ヘクタールにした場合、農家戸数は現在の175万戸から約7万戸に減り、「9割以上の稲作農家を切り捨てるものだ」とただしました。岩本司農水副大臣は「一定規模を示して、それ以下を政策の対象から外すことは全く考えていない」と答えました。

 紙氏は、「基本方針・計画」は環太平洋連携協定(TPP)参加を前提とするものだと批判し、全国の反対運動の広がりを受け止め参加を断念するよう求めました。鹿野農水相は「参加を前提とするものではない。国民的議論の中で判断することは大事」と答えました。


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