2012年4月12日(木)
米ロ 発射中止要求
北朝鮮「準備整った」
「ロケット」きょうにも打ち上げか
国際社会が懸念と反発を強める北朝鮮の「ロケット」発射問題で、同国の「衛星管制総合指揮所」の責任者は11日、会見で「燃料が注入されており、命令を待っていつでも打ち上げる準備が整った」と語りました。北朝鮮側は、発射予定を12〜16日としており、早ければ12日にも打ちあげられます。
クリントン米国務長官は10日、ワシントンでの日米外相会談後の会見で、「いかなる発射も深刻かつ明白な安保理決議違反だ」と表明し、国際社会が「適切な行動」を取れるよう関係国と緊密に協議中だと語りました。
カーニー米大統領報道官も同日、北朝鮮が「ロケット」を発射した場合、日韓両国などと「次の措置」を検討するとし、栄養食品支援の実施は不可能になると警告しています。
ライス米国連大使は同日、「安保理決議違反だ」と重ねて訴え、発射が強行された場合には、安保理が会合を開いて行動を起こす必要があると指摘。「北朝鮮はいっそうの孤立を招く」と述べました。米国は今月、安保理の議長国を務めています。
北朝鮮と良好な関係を保ってきたロシアも「ロケット」発射の動きに懸念を示しています。外務省のルカシェビッチ情報局長は10日、ロシア通信のインタビューで、「国連安保理を無視するものだ」と改めて中止を要求、ワシントンで外相会合を控える主要8カ国(G8)とも「懸念を共有している」と述べました。