2012年4月13日(金)
G8外相 発射中止要請で一致
北朝鮮に対し議長声明
【ワシントン=小林俊哉】主要8カ国(G8)外相会合が11日、2日間の日程でワシントンで始まりました。北朝鮮に対し「ロケット」発射を中止するよう求めることなどで合意。12日午前(日本時間13日未明)に発表する議長声明に盛り込まれる見通しです。
議長国・米国のクリントン国務長官は会合の冒頭、北朝鮮がロケット発射を強行する姿勢を示していることについて、「北朝鮮が発射凍結を約束してから、わずか数週間しかたっていない」と同国の不誠実さを批判。「(ロケット発射は)累次の国連安保理決議に反するものだ」と述べました。
またシリア情勢をめぐってクリントン氏は、「われわれはシリアでの引き続く暴力を非常に憂慮している」と表明。アナン国連・アラブ連盟特使の停戦案が実行に移されていない事態に懸念を表明しました。
同時に「平和的解決と政治的(政権)移行に向け、緊密に協力する方途を追求する」とも表明。シリアに関する国連安保理決議案に拒否権を行使したロシアのラブロフ外相を含め、今後の対応について、協議するとみられます。