2012年4月19日(木)
際限ない負担やめよ
井上氏 テニアン基地整備費
参院予算委
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日本共産党の井上哲士議員は18日の参院予算委員会で、在沖縄米海兵隊グアム移転など米軍再編の見直しに関して、新たに米自治領テニアンの米軍基地に自衛隊を駐留させるとして基地整備費の一部を日本が負担することを検討している問題を取り上げ、「アメリカ追従そのものだ」と批判しました。
井上氏は、グアム移転費(直接支出)の日本側負担は日米協定で上限として定められた28億ドル(約2300億円)から、アメリカの要求で31億ドル(2550億円)へと増やされ、テニアンの米軍基地整備費も含まれているとの報道に言及。「共同訓練に使うという理由で費用負担をしたら、際限なき負担増になる」と追及しました。
玄葉光一郎外相は「共同訓練は効果的・効率的・創造的な検討をするべきだ」、野田佳彦首相も「基地の共同利用・訓練は推進していくべきだ」と積極的に対応する考えを示しました。
井上氏は、自民党政権時代でさえアメリカから要求されても上限を守るとしてきたのに「政権交代したら上限を曲げることが許されるのか」と批判。「国民に消費税増税と社会保障削減を押し付けようとする一方で、アメリカの要求に応えることはあってはならない。今月末からの訪米では移転費増もテニアンの整備費負担も行わないと、はっきり述べるべきだ」と強調しました。