2012年5月14日(月)
日中韓FTA 交渉年内開始
首脳会談で合意
【北京=小寺松雄】野田佳彦首相と中国の温家宝首相、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領による第5回日中韓首脳会談が13日午前、北京で開かれ、3国間の自由貿易協定(FTA)交渉を年内に始めることで正式合意しました。
FTA年内交渉入りは、前日の日中韓経済貿易相会談で確認されました。13日は、日中韓投資協定の調印式も行われ、知的財産保護で前進が図られることになりました。
首脳会談では北朝鮮問題についても論議し、野田首相と李大統領は4月の北朝鮮のミサイル発射を国連安保理決議違反だとして批判。野田首相は「今後の核実験を含むさらなる挑発に反対していく」と表明しました。
温首相は東北アジアの平和と安定を守る上での3国の責任を強調。その上で「当面の急務は、朝鮮半島の緊張のエスカレートを全力をあげて防止することであり、各国は対話と交渉の道へ再び踏み出すために、最大限に知恵を発揮しよう」と呼びかけ、6カ国協議の早期再開を改めて訴えました。
会談で野田首相は、福島原発事故に伴う中韓の日本産食品の輸入規制について緩和を要求しました。