2012年6月2日(土)
東電前社長 天下り
富士石油の社外取締役に
東京電力の清水正孝前社長が6月25日付で富士石油の社外取締役に就任することが1日、明らかになりました。アラビア石油と富士石油の持ち株会社、AOCホールディングス(AOCHD)が5月31日、発表したもの。
東電はAOCHDの株8・7%を保有する筆頭株主。清水氏は福島第1原発事故発生時の東電社長で、昨年6月に退任後、今年3月末まで東電の顧問を無給で務めていました。事故の責任を取って退いたトップを招くことに批判も高まりそうです。
AOCHDは武井優東電副社長がアラビア石油の社外監査役に、荒井隆男東電常務が富士石油の常勤監査役にそれぞれ就任する人事も発表しました。
武井副社長と荒井常務はともに今年6月に東電を退社します。これまでもAOCHDは東電から役員を受け入れており、今回の人事も「前任者が退任するため」としています。
退任する東電の役員では、勝俣恒久会長が日本原子力発電の社外取締役に再任されるほか、高津浩明常務が東電のグループ企業「東光電気」、宮本史昭常務が「日本フィールド・エンジニアリング」のそれぞれ社長に就任することが決まっています。