2012年6月10日(日)
原水協シンポ
アジアの平和壊す米原潜・原子力空母
“同盟神話やめよ” 吉井衆院議員強調
原水爆禁止日本協議会(日本原水協)と東京、神奈川、千葉、埼玉の各原水協は9日、東京都内で、東京湾の原子力空母と原潜の危険性を検証するシンポジウムを開きました。
シンポジウムは90人が参加。パネリストとして日本平和委員会の千坂純事務局長、日本共産党の吉井英勝衆院議員、神奈川県原水協の笠木隆事務局長の3氏が発言しました。
千坂事務局長は、米海軍横須賀基地の原潜・原子力空母が、核持ち込みの危険性などをはじめアジアの平和を破壊する元凶となっているとし、「日本が今やるべきことは核の傘から離脱し非核の日本をつくることと、軍事同盟から離脱し、アジアの軍縮の先駆けになることです」と話しました。
吉井議員は、政府が米軍のいいなりになっている根底に日米安保条約があると指摘。福島第1原発事故の教訓から、「安全神話にとらわれて原発事故が起きたように、日米同盟を絶対とする『安全神話』にとりつかれて思考停止に陥っている。今こそ切り替えさせなければなりません」と語りました。
笠木事務局長は、アメリカの世界戦略における米海軍横須賀基地の役割と、震災時の原子力艦船の危険性を報告し、原子力空母と原潜の実態を告発。「核兵器廃絶・原発ゼロ・原子力空母いらない」の三つの運動をひろげることを呼びかけました。