2012年6月16日(土)
漁業被害の救済を
有明海訴訟支援の会 知事あてに要請
熊本
諫早(いさはや)湾干拓事業で閉め切られた堤防排水門の開門を求めている「よみがえれ、有明海訴訟」を支援する熊本の会は14日、有明海での深刻な漁業被害の調査と救済を蒲島郁夫熊本県知事あてに文書で要請しました。
要請では、▽漁業被害の詳細な実態調査▽被害実態の農水省への報告▽国・県の救済策(借金返済猶予・利子補給など)具体化―などを求めました。
荒尾市の前田力さん(62)ら漁民代表者は「ノリ養殖に必要な費用の借り入れもできず、収入も断たれて生活も成り立たなくなっている」と困窮している実態を訴え、詳しい調査と無利子の資金貸し付けなどの支援を求めました。
県側が「聞き取り調査は実施したが、漁業者の個人的な経営状況までは把握していない」と答えたことに対し、漁民側は困窮する暮らしに無策の県の対応を批判しました。
同席した日本共産党の松岡徹県議は、生活実態などについて県が至急調査して対応するよう強く求めました。