2012年6月24日(日)
貧困根絶は最大の課題
リオ+20閉幕 文書採択
【リオデジャネイロ=島田峰隆】当地で20日から開かれていた「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)は22日、貧困根絶や地球温暖化防止への取り組みなど持続可能な開発への課題と決意を記した成果文書を採択して閉幕しました。潘基文(パンギムン)国連事務総長は同日、「仕事はこれから始まる」と語り、各国に行動を呼び掛けました。
成果文書は「貧困の根絶は世界が直面する最大の地球的規模の課題である」と指摘。「公正、平等な世界に向けて努力する」「持続可能で包括的な経済成長を促進するために力をあわせる」と述べています。
一方で、資金援助などをめぐる先進国と途上国の対立を反映して、具体的な目標などは掲げていません。非政府組織(NGO)などからは「内容が不十分だ」という批判が出ています。
会議には100カ国以上の首脳が参加。NGOや企業関係者などを含めて4万人余が集まりました。
リオ+20は、1992年に同地で開かれた「国連環境開発会議」(地球サミット)以来の到達点と課題を検討し、今後の取り組みを確認することを目的に開かれました。