2012年6月28日(木)
TPP参加断念を
紙議員 新農水相に迫る
参院農水委
|
日本共産党の紙智子議員は参院農林水産委員会で19日、新しく就任した郡司彰農水相に、環太平洋連携協定(TPP)参加に対する考え方についてただし、「参加断念を野田首相に迫るべきだ」と訴えました。
紙氏は、郡司農水相が5日の会見でTPPが「国益になると考えるのは難しい」と述べたことを示し、交渉参加の「事前協議から離脱することを野田首相に提言すべきではないか」と質問。郡司農水相は「農林水産業の視点から考えると(参加は)厳しい状況だ」と述べながら、「情報開示や国民的議論の状況を見守る」と答弁しました。
紙氏はいよいよ浮き彫りになっているTPPの危険性として、農産物を含むすべての関税撤廃を関係各国から念押しされ、アメリカからは牛肉の検査基準緩和や、米保険・サービス業界の利益のための競争条件の確保などが突きつけられていると指摘しました。
郡司農水相は「(関税を)原則撤廃する方向なら厳しい状況だという認識で対処していく」と答弁。紙氏は「食の安心安全や、医療でも命を脅かす危険のあるTPPの事前協議から離脱すべきだ」と強調しました。