2012年7月16日(月)
「大飯原発とめろ」
千葉・船橋で反対デモ
関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に抗議する市民らは15日、野田佳彦首相の選出選挙区である千葉県船橋市でデモを行いました。首相のお膝元でのデモは、6月24日以来今回で2度目です。
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約800人の参加者はヒマワリや黄色いタオル、Tシャツなど、デモの象徴色となった黄色を身にまとい「大飯をとめろ」「野田首相はやめろ」などとコールしながら、約4・5キロを行進。地元在住の日本共産党の志位和夫委員長もあいさつし、デモに参加しました。
デモに先立つ集会で、「原発巨人軍」の松本るきつらさんは「再稼働やむちゃな増税など、国民に危険球を投げ続ける野田佳彦投手には退場を命じます。審判はわれわれ国民です」とのべ、会場を沸かせました。
はるばる仙台市からきた女性(33)は「黙っていられなくてきました。人間には原発を管理する技術はありません。電力は足りているのに再稼働するなんて」と、憤ります。
千葉県松戸市の自営業の男性(41)は10歳の息子と参加。「松戸市は放射線量が高く、食べ物にはかなり気を使っています。原発はもういりません。ゼロを目指したい」と話しました。
住民が、沿道やマンションの窓からデモ隊に向かって手を振っていました。
そのなかの1人、中3の女生徒は「応援の気持ちをこめて手を振りました。原発があると、事故がまた起きるかもしれない。他の発電方法も考えられているので、できる限り原発は使ってほしくない」と話していました。
志位さんが参加
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千葉県船橋市内で開かれた原発再稼働中止を求める集会で、同市在住の日本共産党の志位和夫委員長は「毎週金曜日に官邸を包囲しているデモが、野田首相を追い詰めています」とあいさつしました。
「『大きい音だね』とデモの感想を述べた首相は『音じゃない』と批判され、『多くの人びとの声を受け止める』といわざるをえなくなりました。それなら、『原発の再稼働は今からでもやめろ』といわなければなりません」との訴えに、「そうだ」の声が上がりました。
志位氏が「日本からすべての原発をなくしましょう。一緒にがんばりましょう」と呼びかけると、大きな拍手とドラムのリズムが響き渡りました。
志位氏は集会後、デモに連なり、「再稼働反対」「子どもを守れ」と連呼。マンションのベランダから次つぎに顔を出す住民と手を振り合い、沿道を歩く人たちと握手を交わし、1時間20分にわたって歩きました。