2012年8月4日(土)
原水爆禁止世界大会 国際会議2日目
放射能被害とたたかう
2日目を迎えた原水爆禁止世界大会の国際会議は3日、全体総会や分科会で熱心な討論をおこないました。核兵器全面禁止条約締結の重要性が強調されるとともに、被爆の実相を語り広げる活動をはじめ、核実験や原発による放射能被害とたたかう世界の運動が交流されました。
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全国労働組合総連合の五十嵐建一青年部書記長は、「広範な国民の中に広がっている原発ノーの運動と一体に、国民と労働者の連帯のかなめとして今後も(核兵器廃絶を求める)運動をすすめたい」と力を込めました。
原爆症認定集団訴訟・全国弁護団連絡会事務局長の宮原哲朗弁護士は、核兵器が持つ「過剰殺りく」と「継続的な緩慢な殺人」という二つの残虐性をあげ、「核兵器の残虐性の隠ぺいや被害の過小評価は、加害行為を繰り返そうとする考えの裏返しだ」と語りました。
日本被団協の児玉三智子事務局次長は、昨年の東日本大震災は、当時7歳で遭遇した広島原爆の惨禍をよみがえらせたと話しました。生々しい被爆体験の証言に会場が静まりかえり、「2015年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に大きな成果が得られるよう、被爆の実相を語り続けます」と表明すると、大きな拍手が沸き起こりました。
核兵器製造にともなう放射性廃棄物による汚染とたたかうロシアの反核運動、核実験で被ばくし、英国に補償を求めているフィジーの復員兵士の会、核実験による放射能で汚染された島への帰還を拒み、たたかいを続けるマーシャル諸島の住民組織などの代表が次々と発言し、体験や活動を紹介しました。