2012年8月5日(日)
原水爆禁止世界大会 国際会議 宣言採択し閉幕
広島市内で行われていた原水爆禁止2012年世界大会国際会議は4日、核兵器禁止条約の交渉開始を求める国際的な世論を発展させようと呼びかける宣言を満場一致で採択し、3日間の日程を終えました。
宣言は、貧困と格差拡大に反対する各国の運動や、原発ゼロを求める日本での空前のたたかいに触れ、「市民の声が国を変え、世界を動かしつつある」と指摘しています。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国を含めた16カ国が核兵器使用の非人道性から核兵器禁止を訴えたことに注目し、市民社会と国連・政府が共同して「核兵器のない世界へ扉を開くときである」と強調しています。
一方で、核保有国などが核抑止力論に固執していることを重視。これを乗り越える根本の力は世論と運動であると述べています。
「いかなる核の被害者もつくらせないこと」を共通の願いとし、核兵器廃絶と原発ゼロを目指す二つの運動をそれぞれ発展させ、連帯を強化することを呼びかけています。
最終日は、前日に開催された分科会と関連行事の科学者集会の報告が行われました。