2012年8月6日(月)
きょう広島被爆67年
広島は6日、アメリカによる原爆投下から67年を迎えます。
「あの日」、1発の原子爆弾は広島の街を壊滅させ、その年の末までに約14万人の尊い命を奪いました。生き残った人びとも放射線の影響で今でも苦しめられています。広島市では、原爆死没者を追悼し、核兵器廃絶・平和を願う行事が終日続きます。
原爆後に降った「黒い雨」は内部被ばくを広げ、被害者は原爆症と同様の疾病で苦しんできました。被害者は降雨地域の拡大を求めてきましたが、厚生労働省の検討会は7月、地域拡大には根拠がないとする報告書をまとめ、指定地域拡大を見送ろうとしています。
この1年間、新たに死亡が確認された原爆死没者は5729人、合計で28万959人になりました。
被爆者健康手帳を持つ被爆者は全国で21万830人(うち広島市に6万6660人、3月末現在)、広島市内の被爆者の平均年齢は77・6歳と、高齢化はいっそうすすんでいます。
いま、核兵器禁止条約の交渉開始を求める声は世界中に広がり、国内では、福島第1原発事故を体験して、原発ゼロ・再稼働ノーの運動が空前の発展を見せています。「核」による被害者は出してはならないと、連帯が広がっています。