2012年8月7日(火)
核兵器禁止条約という主題が前面に出てきた
志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は6日、自らも参加した平和記念式典、原水爆禁止世界大会の感想を問われ「全体を通して“核兵器禁止条約のための国際交渉を”という主題が前面に出てきたという感を持った」と述べました。広島市内で記者団に答えました。
このなかで志位氏は、核兵器禁止条約の国際会議に向けた三つの重要な動きを指摘しました。
一つは、松井一実広島市長が式典で読み上げた「平和宣言」のなかで、平和市長会議の総会を来年8月に広島で開き、そこで核兵器禁止条約の呼びかけを世界に発するとしたことです。
二つ目は、同日の志位氏とアンゲラ・ケイン国連軍縮問題上級代表との会談のなかで、2015年のNPT(核不拡散条約)再検討会議にむけ、核兵器禁止条約の締結のための交渉を呼びかけることで一致したことです。
三つ目は、核兵器禁止条約を目指すと明記した潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の平和記念式典へのメッセージです。
志位氏は「『核兵器のない世界』は誰も否定できないが、それに向かう具体的な手段として禁止条約をつくり、国際交渉をやるということが『平和宣言』でも、国連軍縮問題上級代表との会談のなかでも、中心課題となってきていることは重要だ」と強調。「15年のNPT再検討会議で、核兵器禁止条約が最終文書に明記されるように力をつくしたい」と語りました。