２０１０年度予備費など可決

井上議員　３件に反対

　参院決算委員会は２０日、２０１０年度の一般会計予備費など６件について採決し、賛成多数で承諾しました。日本共産党の井上哲士議員は、経済危機対応・地域活性化予備費など３件について反対しました。民主、自民、公明３党は６件すべてについて賛成しました。

　討論に立った井上氏は、「経済危機対応・地域活性化」予備費について、自民党政権時代の経済緊急対応予備費と同じく「大企業支援が中心」であり、雇用対策についても｢正規雇用を拡大し､家計の消費を増やすものではなかった｣と指摘｡｢景気対策｣の名によるバラマキ財源となっていると批判しました。

　また、一般会計予備費について、自衛隊のＰＫＯ（平和維持活動）派遣とソマリア沖・アデン湾における海賊対処のための派遣経費が含まれていると指摘。「本来、海賊対処は現地の地域的努力への支援と周辺国の海上警備能力の向上への財政的・技術的支援によっておこなわれるべきだ」と主張しました。