2012年9月20日(木)
米が未臨界核実験
4〜6月実施 オバマ政権5回目
【ニューヨーク=山崎伸治】米エネルギー省の国家核安全保障局(NNSA)は18日、今年4〜6月に、ニューメキシコ州のサンディア国立研究所で、強力なエックス線を使った未臨界核実験を実施したことを明らかにしました。核爆発に至らない未臨界で行う核実験は昨年11月以来で、オバマ政権下で5回目になります。
実験は「Zマシン」と呼ばれる強力なエックス線を発生する装置を使用。核兵器が爆発した時に近い超高温、超高圧の状態をつくり、核兵器の中枢となるプルトニウムの反応を調べるというものです。
NNSAが四半期ごとに公表する「核兵器貯蔵管理計画」に基づく実験に関する報告で明らかになりました。
オバマ政権は「核兵器のない世界」の実現を目指すとしながらも、核兵器が存在する間はその「安全性と信頼性」を確保するために必要だとして、ブッシュ前政権から継続して未臨界核実験を行っています。