2012年9月23日(日)
オスプレイ
市街地上空を飛行 下関
「安全確保策」初日でほご
沖縄の米海兵隊普天間基地(宜野湾市)への配備のため、同岩国基地(山口県岩国市)に一時駐機している垂直離着陸機MV22オスプレイの試験飛行が21日の初飛行に続き、週末かつ休日となった22日も強行されました。
21日の試験飛行では、オスプレイが山口県下関市の市街地上空を飛行したことが確認されました。
オスプレイ配備に関する日米合同委員会の覚書(19日発表)は、(1)米軍施設・区域上空や周辺の飛行経路は人口密集地を避けて設定する(2)移動の際には可能な限り水上を飛行する―としています。防衛省も当初、試験飛行は「岩国飛行場から瀬戸内海に抜け、海上を通りながら(下関沖の日本海上にある訓練空域)R134で行う」と説明していました。
ところが、日本政府の“安全宣言”の根拠とされた同覚書は、飛行初日からほごにされました。
オスプレイの市街地通過について下関市の中尾友昭市長は「市民の不安を増長させる行為で強く抗議したい」と述べています。(山口新聞22日付)
オスプレイの「安全確保策」については、すべて米軍の運用任せで、過去の同様の合意も守られたためしはないと指摘されてきました。早くもその指摘が証明された形です。