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2012年10月10日(水)

安全・平和な世界を保証

国連総会 軍縮・安全保障の第1委討論

核兵器廃絶 各国強調

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 【ニューヨーク=山崎伸治】ニューヨークの第67回国連総会は分野別の委員会に討論の場を移し、このうち軍縮・国際安全保障問題を扱う第1委員会は8日、一般討論を始めました。初日は12カ国の代表が演説。核兵器の廃絶が改めて強調されました。


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(写真)8日、ニューヨークの国連本部で討議が始まった国連総会第1委員会(国連提供)

 核兵器廃絶を目指す国家連合「新アジェンダ連合」を代表して演説したスウェーデンは「すべての核兵器を完全に廃絶することだけが、安全で平和な世界を保証する」「核兵器が存在する限り、それが使われる可能性は残る」と発言。核兵器廃絶を改めて求めました。

 メキシコは、米ソ「冷戦」終結後も2万発の核兵器が残っており、「わずか1発の使用でも人類に対する罪になる」と警告。「核兵器国はこれ以上遅れることなく、廃絶のために努力せねばならない」と訴えました。

 非同盟諸国を代表して演説したイランは、核保有国が非保有国に対して、核兵器使用やその脅しを行わないよう保証すべきだと指摘。今年5月に北大西洋条約機構(NATO)が採択した新しい核戦略について「核兵器使用を合理化したもの」と批判しました。

 エジプトはアラブ諸国グループを代表して演説し、2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議の最終文書に沿って、中東非核地帯条約の実現を目指す会議を年内に開催することが必要だと強調しました。

 第1委員会は16日まで各国代表による一般討論を行い、その後問題別の討論を実施。30日から決議案の採択を行う予定です。


 新アジェンダ連合 核兵器廃絶の実現に向けて共同行動をとっている7カ国のグループ。スウェーデン、アイルランド、ブラジル、メキシコ、ニュージーランド、エジプト、南アフリカ共和国で構成されます。


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