2012年10月13日(土)
原水協 国連に署名提出
「核兵器禁止条約実現へ力を」
【ニューヨーク=山崎伸治】原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の「核兵器廃絶2012年国連要請代表団」(7人)は11日、国連本部内で、アンゲラ・ケイン軍縮問題担当上級代表に会い、9日までに寄せられた210万1260人分の「核兵器全面禁止のアピール」署名の目録とそのうち自治体首長・議会代表の1792人分を手渡し、核兵器廃絶へ国連が力を発揮するよう求めました。
軍縮上級代表「すばらしい」
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ケイン氏は代表団に対し、210万人分の署名は「すばらしい」と評価。「みなさんは昨年も署名を提出したが、この努力をぜひ続けてくださるよう期待したい」と激励しました。
核兵器全面禁止を国連で決議し、核兵器禁止条約の交渉を開始してほしいとの要請について、「国連としてリーダーシップを果たしたい」と決意を示しました。
また8月の原水爆禁止世界大会に招待されたことに感謝を表明。「大会には広範な多くの参加者があり、核兵器廃絶に向けたエネルギーに感銘を受けた」と振り返りました。
代表団は潘基文(パンギムン)国連事務総長、イェレミッチ第67回国連総会議長それぞれにあてた署名の目録をケイン氏に託しました。
各国へ要請続ける
【ニューヨーク=山崎伸治】原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の「核兵器廃絶2012年国連要請代表団」(7人)は11日、国連加盟各国への要請行動を続けました。フィリピン代表部では、2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議の議長を務めたリブラン・カバクチュラン国連大使と懇談。代表団が求めた核兵器禁止条約の交渉開始について、「それはいいアイデアだ」と述べました。
代表団が要請の中で採択を求めている核兵器全面禁止の決議案について、現在、開会中の国連総会第1委員会には提出されていないと指摘。「われわれ(フィリピン)が(提出を)やってもよい」と述べました。
また日本代表部では、児玉和夫・国連次席大使と懇談しました。
代表団は、核兵器全面禁止の決議案提出と核兵器全面禁止条約の交渉開始の提案を、被爆国である日本が行うべきだと要請。あわせて(1)米政府との核密約を廃棄する(2)米国の「核の傘」から離脱する(3)「非核三原則」を法制化する―ことも求めました。