2012年10月14日(日)
食の不具合発信し2年
記念しシンポ
市民・消費者が食品に関する“不具合”を発信する「食の安全・市民ホットライン」発足2年を記念するシンポジウムが13日、都内で開かれました。同実行委員会が主催し、約30人が参加しました。
消費者などから寄せられた情報をインターネット上で公開する「ホットライン」は、日本消費者連盟や食の安全・監視市民委員会など12団体が運営しています。専門家や運営団体からの食品情報も発信し、厚生労働省や欧州連合などの公的情報も再録しています。
事務局を務める美作大学大学院教授の山口英昌さんは、これまでのアクセスが約1万7千以上に上り、消費者からの通報が26件だったことを報告。そのなかには「小麦アレルギーの子どもたちでも食べられるパン」などと宣伝されている製品もありました。山口さんは「消費者は弱い立場で孤立しがち。一つひとつの情報の集まりが大きな力になっていくのではないか。アクセス増加のためにさらに充実したい」と語りました。
運営団体の一つ、主婦連合会会長の山根香織さんは「ホットラインは、市民の行動力の表れ」として、主婦連がこの間、出した食品関連の意見や要望も紹介しました。
食による体調不良や表示の偽装、誇大広告…。ホットラインでは、「『おかしいな』と思ったら通報を」と呼びかけています。ファクス03(5155)4767、または公式ホームページは、http://www.fsafety−info.org/