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2012年10月24日(水)

オスプレイ配備撤回求める中央集会での

志位委員長の訴え

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 「オスプレイ配備の撤回をもとめる10・23中央集会」での、日本共産党の志位和夫委員長の訴えは以下の通りです。


写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長=23日、東京・日比谷野外音楽堂

 みなさん、こんばんは。日本共産党の志位和夫です。日本共産党を代表して熱い連帯のごあいさつを申し上げます。

 オスプレイ配備強行に続いて、米兵による集団暴行事件が起こりました。これはひどすぎる、この横暴は許せないと考えまして、私は19日、アメリカのオバマ大統領に緊急に書簡を送り、抗議の意思をのべるとともに、すべての在日米軍基地の撤去を強く求めたということをまずご報告したいと思います。(拍手)

絶対許せない蛮行――悲惨な事件をなくそうとすれば米軍基地をなくすしかない

 沖縄で引き起こされた米兵による集団女性暴行事件は、絶対に許すわけにはいかない蛮行です。これまで「綱紀粛正、再発防止」をくり返しながら、凶悪事件の再発を防げなかった日米両国政府の責任もきびしく問われています。(「そうだ」の声、拍手)

 ところが、日米両国政府にはその自覚がありません。森本敏防衛相は、この凶悪事件を繰り返し「事故」といっています。女性の尊厳を踏みにじった凶悪犯罪を「事故」だというのです。あれが「事故」ですか。この妄言は、いかに日本政府がこの問題での責任を何も感じていないかを示すものではないでしょうか。

 復帰後、沖縄県警が掌握しているだけでも127件もの米兵による女性暴行事件が起こっています。これは氷山の一角で、被害にあいながら泣き寝入りせざるをえなかった女性は、はるかに多いとされています。

 「綱紀粛正、再発防止」といいますが、もう聞きあきたというのが、沖縄県民のみなさんの気持ちではないでしょうか(「そうだ」の声、拍手)。米軍基地があるかぎり、悲惨な事件はなくならない。事件をなくそうとするんだったら、米軍基地そのものをなくすしかありません。(「そうだ」「なくせ」の声、拍手)

 昨日、沖縄県議会で抗議決議が全会一致で採択されたとうかがいました。そこには、「県民の我慢の限界をはるかに越え、県民からは米軍基地の全面撤去を求める声も出始めている」――こう書き込まれています。私は、昨日、野田佳彦首相と党首会談を行いまして、その場で、この全会一致の沖縄の声を「重く受け止めるべきだ」とただしました。首相は「民意として厳粛に受け止めます」といいました。「厳粛に受け止める」というのだったら、アメリカに向かって、「すべての基地をアメリカに持って帰れ」、こういうべきではないでしょうか。(大きな拍手、「その通り」の声)

 こんな事件はもう終わりにしましょう。そのために米軍基地の全面撤去を強く求めていきましょう。日米安保条約を廃棄して、日米友好条約に切りかえようではありませんか。(拍手、指笛)

オスプレイ配備を安保を盾に押し付けるなら、安保条約そのものをなくそう

 私は、今日、このゼッケンをつけておりますが、9月9日に開催されたオスプレイ配備反対の沖縄県民大会に参加をいたしました。シンボルカラーは「赤」です。“オスプレイはレッドカード”の思いをもって、この大集会に10万を超える県民のみなさんが集う姿を見て、「沖縄の歴史がまた一つ動いた」という実感を持ちました。

 にもかかわらず、日米両国政府は、オスプレイ配備を強行しました。私は、あのまがまがしい機体が、岩国に陸揚げされる映像を見て、またあれだけの反対を無視して普天間基地に飛来する姿をみて、「何という恐るべき蛮行か」という強い怒りを感じました。

 とりわけ激しい怒りが集中しているのは、9月19日、日米合同委員会が、「安全対策」なるものを合意したにもかかわらず、実際には、それすら無視した飛行が行われているという問題です。

 「飛行は人口密集地を避けること」、「ヘリモードでの飛行は基地内に限定すること」、「転換モードでの飛行はできる限り限定すること」などの「安全対策」なるものは、ことごとく無視され、人口密集地・住宅地上空の飛行が、傍若無人(ぼうじゃくぶじん)に行われています。

 もともとこの「安全対策」なるものは、「できる限り」などのただし書きがあり、いいかげんなものでありますが、それすら「空手形」であることがはっきりしたではありませんか。こんなものを振りかざして「安全」と宣伝する日米両国政府は、恥を知れ(「そうだ」の声、拍手)、こういいたいのであります。(拍手)

 もとより、これは沖縄だけの問題ではありません。日本全土で低空飛行訓練を行い、国民の命を危険にさらすオスプレイ配備という暴挙を、沖縄と本土の連帯によって撤回させようではありませんか。

 日米両国政府は、オスプレイ配備は「日米安保条約上の権利」だといっている。それならば、日米安保条約をなくせといいたい(「そうだ」「なくせ」の声、拍手)。オスプレイは、「日本防衛」とは何の関係もありません。海外への殴り込みのための兵器であります。低空訓練にあれだけ熱心なのもそのためであります。海外への殴り込みのための兵器のために、日本国民の命を危険にさらすというのだったら、そしてそれを、安保を盾に押し付けるというのだったら、日米安保条約そのものをなくせ――この声を高めようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

 日本共産党は、最後まで、沖縄県民のみなさん、国民のみなさんとしっかりスクラムを組んでがんばりぬく決意を申し上げまして、私のごあいさつといたします。がんばりましょう。(大きな拍手)


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