2012年11月27日(火)
COP18が開幕 カタール
【ニューデリー=安川崇】地球温暖化防止の対策を議論する国連気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)が26日、中東カタールの首都ドーハで始まりました。先進国の温室効果ガス排出削減をさらに進める京都議定書第2約束期間の具体化で、どこまで合意できるかが主要な焦点の一つです。
現地からの報道によると、開会式でアティーヤ議長(カタール行政監督庁長官)は「この会議で実質的な結果を出し、国際的協力を強化したい」と述べ、各国に合意に向けた努力を求めました。
京都議定書は今年末で第1約束期間(削減期間)の期限切れを迎えます。昨年の南アフリカ・ダーバンでのCOP17では2013年から第2約束期間を開始することで合意しました。これを実施するための京都議定書改定や削減目標の決定が課題となっています。
COP17ではまた、発展途上国を含むすべての加盟国に適用される新たな国際協定を15年までに採択し、20年以降に実行することも合意しました。COP18では、この具体化についても協議します。
日本は「中国など途上国が義務を負わないのは不当」として第2約束期間への不参加を表明し、交渉の場から離れています。
会議は12月7日まで。日本からは長浜博行環境相が参加予定です。