2012年12月14日(金)
北朝鮮の「ロケット」発射
国連安保理が非難
報道機関向け談話 「明白な決議違反」
【ワシントン=小林俊哉】国連安全保障理事会は12日、北朝鮮の「ロケット」発射を受けて緊急会合を開きました。「(発射は)安保理決議への明白な違反だ」と非難し、今後の対応について引き続き協議することで一致しました。
会合後、議長国モロッコのルリシュキ国連大使が報道機関に対し、今回の発射は、弾道ミサイル技術を使用した発射を禁じた2009年の安保理決議1874などに明白に違反するとした上で、「理事国は同発射を非難する」と表明。「適切な対応について、引き続き協議する」と述べました。
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長も同日、北朝鮮の発射は「挑発的行動だ」と批判する声明を発表し、北朝鮮による発射を安保理決議違反だとして、強く非難しました。
ライス米国連大使は会合後、記者団に「安保理決議への違反には、それなりの帰結が伴うとの明確なメッセージを北朝鮮に発信するため、理事国は協調して対応しなければならない」と述べました。北朝鮮への制裁の強化などを目指す構えです。