2013年1月12日(土)
「機密費」 民主政権、37億円支出
安倍内閣も公開要求に背
塩川衆院議員の主意書に回答
安倍内閣は11日に決定した答弁書で、2009年9月の政権交代で発足した民主党政権が昨年12月に下野するまでの3年3カ月間に支出した官房機密費(内閣官房報償費)の総額が37億2000万円に上ったことを明らかにしました。日本共産党の塩川鉄也衆院議員の質問主意書に対する回答です。
そのうち、11年9月に発足した野田政権が昨年12月に退陣するまでに支出した官房機密費の総額は15億3000万円でした。民主党政権が国庫に返納した未使用分は3885万6818円でした。
また、答弁書は、菅義偉官房長官が昨年12月28日に決定した官房機密費執行の「基本的な方針」で透明性確保のための方策について「報償費の機能の維持に最大限留意」するとしていることに言及。使途や支払い先を隠して使用できる機密費の機能維持に固執する姿勢をあらためて宣言し、情報公開を求める国民に背を向けました。