2013年1月14日(月)
「いじめ」解決へ議論
民研の全国交流集会
名古屋市で開かれていた民主教育研究所(民研)の第21回全国教育研究交流集会は13日、7分科会での討論が行われました。あいち県民教育研究所との共催。「いじめ・暴力と子ども」の分科会では、社会問題となっている「いじめ」について議論しました。
横湯園子・元中央大学教授(民研顧問)は、心理臨床家としてかかわった子ども・青年のことに触れながら、いじめにあった子どもたちが、不登校やひきこもり、自殺に追い込まれている実態を語りました。いじめと暴力をなくしていくために、解決に向けたとりくみに子ども自身が参加していくことを呼びかけるよう提案しました。
愛知県からは、1994年に起きた大河内清輝君のいじめ・自殺事件と99年に起きた「5000万円恐喝事件」について、滋賀県からは、大津市でいじめられていた中学生が自殺した事件について報告がありました。
参加者は、いじめの実態や背景などについて討論。「加害者がいじめているという意識を持てないのはなぜか」「現実の自分たちの集団や社会をどうつくっていくかという教育実践が求められている」などと議論しました。