2013年1月20日(日)
戦争もTPPもいらない
JA宮城前会長ら発言
農協人九条の会 仙台で講演会
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農協、農業関係者でつくるみやぎ農協人九条の会(阿部長壽会長)は仙台市で19日、「大震災からの復興、TPP、そして憲法9条」をテーマに新春講演会を開きました。80人が参加しました。
「私の戦時体験と憲法9条」としてJA宮城中央会前会長の木村春雄さん、JA加美よつば前組合長の伊藤隆之さんが発言しました。
幼い頃に父が戦死し、小学4年まで母と再婚した叔父を実の父と思って育った木村さんは、「いま、若い人に軍備を整えるべきとの声があるが、非常に危険。戦争はしない、9条を守るということを国民の運動として肝を据えて広げていかなくては」と語りました。
中国東北部(旧「満州」)からの引き揚げ体験を語った伊藤さんは、「戦没者200万人と言うが、数字に表れない多くの人が犠牲になった。憲法はその犠牲の上に成り立っている。農業・食料を守るとともに平和憲法を守っていかなくてはいけない」と訴えました。
中嶋信・徳島大学名誉教授は、環太平洋連携協定(TPP)について、国家の主権も国民の主権も侵すものだと批判しました。
JA仙台震災復興推進課課長の渋谷奉弘さんが、震災からの復興の現状と課題を報告しました。