2013年1月25日(金)
“TPP参加ありき”か
参院農水委で紙議員 農水相を追及
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日本共産党の紙智子議員は24日の参院農林水産委員会(閉会中審査)で、就任後初めて答弁に立つ林芳正農水相に対して、環太平洋連携協定(TPP)参加ありきの姿勢は許されないとただしました。
紙氏は、自民党が「例外なき関税撤廃を前提にする限りTPPに反対」と公約に掲げて政権復帰したにもかかわらず、「交渉に参加しながら条件が合わなかったら脱退する選択肢もゼロではない」(高市早苗政調会長)などと交渉参加を狙う姿勢を示していることを指摘。林農水相も、テレビ番組で「TPPは『貸し切りバス』であり、日本が入らないとバスは出せない」などと発言していることをあげ、「参加が前提で、いずれは乗っていかないといけないと考えているのではないか」とただしました。
林農水相は、「貸し切りバスだから、乗るんじゃないという懸念があれば、まったく意図するところではない」と釈明し、例外なき関税撤廃が前提ならTPPは反対との立場を「堅持していく」と述べました。
紙氏は、配合飼料価格の高騰で酪農畜産農家が大きな打撃を受けていることを紹介し、安倍首相がすすめる「アベノミクス」による円安で今後も高騰が続く可能性は高いと指摘。乳価算定の単価引き上げや配合飼料価格安定基金の財源確保を求めました。稲津久政務官は「適切に反映していく」と答弁しました。